絵本2
かっぱ
ふー。
たーぼうもおしょくじです。
うのちゃんがしゃべっていると、、、
ヒュツ
ウモモがちゃわんをとってしまいました。
あっ!
パクッ。
むしゃむしゃむしゃ。
ああー。うののごはんたべちゃったあ。
なにすんだよこのやろう、くちあけろ、かえせ!
だって。 うのちゃんて、らんぼうですね。
はいはい、いっぱいあるから。とおばあちゃん。
うののたべちゃったら、うの、しんじゃうじゃない。
モモモ。
はい、ウモモさん。とおばあちゃんがぎゅうにゅうをくれました。
ウモモはおおよろこび。
うれしくてたまりません。
ごく ごく ごく
もはあー。
あれ? まだねらっているようですね。
やめてよ!
ごちそうさまあー。
おなべ、かわにつけておいてねー。
はあーい。
さんにんはにわのよこにあるかわにいきます。
こんなばしょです。 いいなあ。
あとはうのがやるよ。
きょうはここであそぼ。
わかったでしゅら。
たーぼうはぬれないようにふくをぬぎます。
ぬいだものはちゃんとたたみます。おぎょうぎがよいのです。
ウモモはもうおみずであそんでいます。
たーぼうもやるでしゅら。
みててあげるね。 とうのちゃん。
おさかなを さがしてます。
やったあ。
あはは、ウモモにつかまるおさかななんていないよ。
あれ、なんかながれてきた。 なんだろう。
ももだあ。
このかわのうえのほうに もものきがあるよ。 いってみよう。
うのちゃん、うえのほうにいったことあるの?
ないよ。 なんだか、くらいね。 モッ。
いくよ。
くらいねえ。 きみがわるいでしゅら。
こわいでしゅら、、、、ポチャリ とおとがしました。
へびです!
きゃー、へび、だいっきらい!
はなしてよ!
きゃ~!
ああ、おどろいた。
ウモモ」だってこわいのです。
あれえ、おさかながはいっている。
あげてみよう。
ザアー
ピョンピョン ピョンピョンピョンピョン
みんなにげられちゃった。
うのちゃんにつかまるおさかなはいないでしゅら。
ほんとだね、 かえろ。
みんなでおうちにかえりますした。
ゆうがたになりました。
はやくねなさーい、 と、おばあちゃんあのこえ。
はあーい。
うのちゃんがおふとんをしいてます。
よいしょーっと。
どいて、 どいてえ。
たあーっ と!
はい、あんたのおふとんだよ。 モモっ。
きょうもよくあそんだなあ、あしたもがんばろう。
こどものだいじなおしごとだもんね。
ねようとすると、さっきあそんだかわで、みずのおとと、こえがきこえてきました。
なんだあ?
へんだとおもって、うのちゃんはまどからそとを、のぞいてみました。
!! なんかいる!
なんだ?
よくみえない。
かっぱだ!
こらあー、 ひとんちのかわでなにしてるー!
ふりむいたのは
やはりかっぱさんです。
あんたんちのかわあー?
そうだ、あたしがうまれたときからずっとあるあたしんちのかわだ!
ポリポリポリ
ポリポリポリポリポリ
あっ、きゅうりをたべてる!
いけないんだぞ。
おこられるぞ。
おばあちゃんがつくったものだぞ。
いいつけちゃうぞ!!
ふん。
なにをかってなことばかりいってんのさ。
あたしたちには だれのかわなんて ないんさ。 みんなのものだよ。
あたしたちには、にんげんみたいに、ものをおかねでうったりかったりしないで
そこにあるものをたべるのさ。
だったらこのへんにくるな!!
あたしたちも、いきているんだ。
そうしなくちゃあ、とりや ちょうや さかなや、ほかのどうぶつも、みんないなくなっちゃうよ。
それでもいいのかい!!
、、、、そ、それは、、、、、そうだね、うのがわるかった。
ごめんなさいと,みんなもあやまりな。
ええっ、たーぼうはなんいもいってないでしゅら。 うのちゃんでしょら。
いいからいいから、みんなであやまろうね。
ふつつかな あねで、ごめんでしゅら。
ごめんなさい。
わかってくれたようだね。
こっちにおいでよ、 みんなであそぼ。
さあ、あそぼうよ。
ううん、 あそびたいけど、もうねるじかんなの。
そうだね。 あたしたちも、そろそろかえろうか。
かぱやん、あれあげて。
はいよ、これ。
なに? これ。
からすがいだよ。
でも、あたしたちが かっぱさんにあったこと、だれもしんじないよね。
そうだね。 だけどあんたのこころにのこるだろ。
ときゅうりをどきおもいだしてね、あたしたちのこと。
わかったでしゅら。 ウモモにもわかったようです。
じゃあね。 かえるよ。
かっぱさんたちは、かえっていきました。
みんなで、みおくります。
そのかいをふいてごらん。 と、かっぱのおねえさんがいいました。
えっ、これふえなのか。
なるのかなあ。
ふーん。
ふいてみようか。 モモっ。
ぶお~ぶお~ ぶお~
なんか へんなおとだね。
ぶお ぶお~ぶお~ ぶお~ぶお~ぶお~
あれー、みてみてえー、とたーぼうがさけびました。
みると たくさんのおさかなが よってきました。
このふえは、おさかなをよびよせる、ふえだったようです。
おつきさまが、くもにかくれました。
くらくて、なにもみえなくなっちゃった。
かえろ、 かえってねよ、ねよ。
てもとには、あの かいがあります。
ゆめのなかで、かっぱさんとあそぶのかな。 おやすみ。
おわり
この作品は群馬県第6回において奨励賞を受賞しました。
そのアニメーション作品を絵本として別に作成されたものです。